雨やどりはすべり台の下で 岡田淳
もう20年ぐらい前に読んだ物語
グループ登校(昔あったわー)のメンバーで夏休み中、必ず一度は遊ぶこと
という宿題があり、小学2年生の少年や女の子等年齢も性別も混合のグループで
遊べるもの、ということで公園で三角ベースをすることに決める。
そんな中、ある男の人が現れる。名前は雨森さん。
歳は60ぐらい、無職、長身で面長、パイプたばこを吸っていて、1年通じて黒っぽい服を着ている。無口。
どうか考えても、今なら絶対に近づいてはいけない人 笑
そんな人が公園をななめに横切っていくのでプレイが中断になる。
その男がふと立ち止まり、脇に抱えていた傘をさす。
すると・・・わっと雨が降り出す。
こどもたちはすべり台の下にあるトンネルに入る。
トンネルの中で子供の一人が喋りだす。
魔法の雨だ あの人が降らせたんだ みんな見ただろ
やっぱり魔法使いなんだよ
わいわい話しているとその中の一人がつぶやく。
・・・雨森さん、引っ越すんだって
子供たちはへぇーとつぶやくなか
おまえ、さっき、やっぱり魔法使いなんだよっていったろ。
やっぱりってのは、今までにもなにかあったってことかい?
と一人がきく、すると、
雨もちょっとやみそうにないし、ぼくの話、きいてくれるかな。
けっして、おそろしい話ではありません。
ジブリでやってもいいのではないかと思うくらいおもしろい物語です。
こどもたち一人ひとりが雨森さんの話を「実は・・・」と話しはじめ、
めくるめく、不思議な物語の連続にどんどん引き込まれます。
最後の、そうまるで、雨上がりのような清清しさの余韻に、浸れることと思います。
ぜひ、おすすめです。
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