マイティ・ハート  マリアンヌ・パール

ジャーナリストである夫がテロリストに拉致され、その結果

鋭利なナイフで首を落とされてしまう

それならず、その映像を放送するテロリストたち

当時、著者は妊娠7ヶ月

精神的にも肉体的のにも追い詰められる

そんな中夫を殺されるという現実をうけとめ

本を発行しテロ行為をゆるさないと行動をおこすその姿勢

こんな強い女性がいるのかと本当に驚愕したのを覚えています

というより女性はこんなに強くあることが出来るというのが事実ですね

テロリストは結局、身代金や同胞の保釈などを要求するが

それに従えば、この国は従う国だという印象を与えまた次の行動を起こす

そしてテロ行使をした時に、それを恐れることを目標にしている

つまり、恐れというのがテロ行為の目的

恐れることをせず、拉致された際にも最後まで反抗し続けた夫さんの姿も

普通ならば出来ることではない

その強烈な勇気に畏敬の念をささげます

 

マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死

マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死

 

 

野ブタ。をプロデュース  白岩玄

大学に入ったとき、何かの賞の候補になったということで新聞にでていたので

購入して読んだ本

ものすごくリアルに学校生活を描いていて、生きる目標がない日常、いじめ、スクールカースト、幼稚な同級生、未熟な自分、かっこよかったり、またはケンカが強かったり、きれいまたはかわいかったり、部活で活躍していたり、何か目に見えて優れているものがあるかないか

それがすべてで、友情なんてものは存在せず、結局は人は自分自身が一番かわいくて

まわりに流されず生きることは不可能な場所----学校

そんな場所で、かわいい彼女がいて、イケてる友人たちがまわりにいて、スクール

カーストの上にいた主人公

ある日、暗くてデブでコミュ障の転校生がくる

そっこう、いじめの対象になる転校生から助けをもとめられ「プロデュース」をしていくという内容

正直、ほとんどの人はドラマをみていてハッピーエンドの印象があると思います

小説の原作は、学校という、自分を殺して二面性を持たなければ生きていけない

生き抜く力がなければ生きていけない、何の役にも立たない狭いコミュニティにすぎないもの

そんな中に閉じ込められた人間が起こすどろどろした関係のくだらなさを描いていいる

 

いじめで自殺を選ばざるをえなくなる、体罰で自殺を選ばざるをえなくなる

そんなふうに人を追い込んでいく学校に何の価値があるのか

原作者が意図するしないに関わらず、そんな学校という場の問題が浮き出ているように感じたこの本

おすすめです

 

野ブタ。をプロデュース

野ブタ。をプロデュース

 

 

ロベルト・バッジョ自伝 

ファンタジスタ

それは芸術的なプレーで一人で局面を展開することが出来

この人間がゴールを決めればチームは勝つとまでいわれる存在

偉大な芸術家、ダヴィンチやゴッホと比べられるほどのサッカープレイヤー

サッカーどころか歩く事さえもできないとまで呼ばれた、致命的な怪我をし

手術から起きると手よりも細くなった足とメロンのように膨れ上がった膝

レーニングをしてもまだ復帰は無理だとなんどもいわれ

自暴自棄になるもなんども奮起し

周りやマスコミからも終わった選手といわれるも

復帰後は数々のスーパーゴールをたびたび決め続けた

一日何時間も膝の特別なトレーニングが必要で

ピッチでは足を踏み出すたびに痛みが響くので痛み止めを打たないと

まともに走ることが出来ず

 酷使したりまたはファウルを受けるとすぐ壊れる膝

ボールタッチ、一瞬のひらめき、それを可能にする技術

そして、サッカーに対する情熱・・・・・

本当にすごすぎる

この偉大な人間の生き様は、サッカーの歴史に未だに消えうせず輝きを残している

 

ロベルト・バッジョ自伝 天の扉

ロベルト・バッジョ自伝 天の扉

 
ロベルト・バッジョ自伝〈2〉夢の続き

ロベルト・バッジョ自伝〈2〉夢の続き

 

 


【伝説のプレー】ロベルト・バッジョの異次元トラップ!Roberto Baggio

きみの知らないところで世界は動く 片山恭一

愛は不確実なもの

なのに何故、それを確実なものにしようとするのか

大学生の時に読んだ本なのですが、上記がテーマではないか

と考えていました。

相手をそのまま引き受けて愛することができず

相手に「過度」な期待をすることは相手を苦しめることになる

未熟な年頃は(今も十分そうですが)相手を映画のヒロインやヒーローを相手に描く

月に変わってお仕置きする系ののタキシード仮面、バーロー系の探偵

やせてて、肌がきれいで、髪がながくて、背が高くて、顔が小さくて

いいにおいがして、頭が切れて、足が速くて、目がかわいくて、胸が大きくて

足がすらっとしてて、お尻が小さくて、ケンカが強くて・・・

詰まるところ、そういう人とめぐり合うだろうという夢を描いており

相手をそれに当てはめようとしている

相手を愛することよりも、相手を自分の憧れや理想にしようとする

それが本当に愛なのか

ということを読んだ後に考えました

どんなに頑張ったって、絶対的な愛などありえない

というより頑張る方向がちがう

絶対とは、もともと「神」を表す言葉であり

人間は「神」ではない

不確実なものであるからこそ、美しいのだ

 

きみの知らないところで世界は動く (小学館文庫)

きみの知らないところで世界は動く (小学館文庫)

 

 

天使の梯子 村山由佳

太陽の光が雲の切れ目から漏れて放射状に地上へ降り注ぐように見える現象

英語でAngel'sLadder

名前からしてもなんとも神々しいイメージですし

天使が地上へ降りてくるための梯子なんて名前をつけた方のセンスがすばらしい

そんな素敵な名前のこの小説

天使の卵の続編だったのはあとからしりまして、ぼくはこの小説からでした

なんてことも無い日常のなか、いきなり何の予兆も無く訪れる別れ

あんなことをいうつもりではなかったのに

何故もっとやさしく出来なかったのか

すべての後悔ははれることはない

そうしたことすべて、引き受けて生きていくしかない

残された人間は、すべてのことを引き受けて生きていくしかない

育ててくれた祖母との突然別れを受け止められない主人公へ

そんな言葉をかけるヒロイン

その言葉に隠されたヒロインの過去をある男との出会いから知る主人公

こんなふうに人を愛し、生きて行けたら、きっと幸せなんだろう

と、大学生の時に憧れた理想のカップル像

そんなときもありました・・・・

 

天使の梯子 Angel's Ladder (集英社文庫)

天使の梯子 Angel's Ladder (集英社文庫)

 

 

 

天使の柩 (集英社文庫)

天使の柩 (集英社文庫)

 

 

 

天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

 

 

世界の中心で、愛をさけぶ 片山恭一

柴崎コウさんが帯に書いた感想から一気に火がついて大ベストセラーになった

青春小説。

有名な最初の一文。高校生の時に読んだので、途中精神がやられました 笑

とはいえ、悲しみを乗り越えてこそ、人生は楽しくなるもの。

最後、また新しく恋人がいて、さくらが咲き乱れるなか亡くなった恋人の分骨をだし

散骨するシーンで、主人公がんばれよー生きろよーと応援したのを覚えています。

 

世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

 

 

 

春の夢 宮本輝

父親が残した借金の取りたてから逃れるため、母親とも別々に暮らして

大学も留年している、心のささえの彼女との将来等、厳しい宿命の渦に飲み込まれそうになる、主人公の青年。

しかし、アパートの壁にいたあやまって釘をうってしまった蜥蜴との出会いから、物語が走り出しはじめる。

バイト先の上司やお客の老夫婦、金持ちの友人、心変わりする恋人、様々な人間との

関わりの中で、主人公は生きる力を見出していく。

当時、ぼくも浪人して時だったので感情移入して読んでいたので、この主人公の

人間臭い生き方に憧れたのを思い出します。

 

新装版 春の夢 (文春文庫)

新装版 春の夢 (文春文庫)